恋豚

入所部のNです。

先日、仕事帰りに近くのラーメン屋に行きました。
初めての店でメニュー表を見ると、そこには『恋ブタ』の文字。

「こいぶたラーメン?読み方合ってるのか…?」

自問自答しながらも、勇気を出して注文。

「こいぶたの普通でお願いします」

店員「はい、恋豚!!どうしますか?」

……どうする?何を?
この人、完全にマウントをとりにきてやがる。

「え、あの……」

豚をどうしてあげればいいのか分からず、店員としばらく見つめ合う。

『このままでは”ラーメン界の初心者”であることがバレてしまう』

そのとき、メニュー表に小さく『まし』の文字が目に入る。

「あ、まし!!ましでお願いします!!」

店員「マシマシで。全部乗せますか?」

2度目の睨み合い。

『こ、、こいつ、できる。』

店員も私を試しているのかもしれない。

「そうですね。 全乗せで」

カッコよく言い放ち、全てが決まった。
ついに通ぶれる日が来たのかもしれない。

しかし、運ばれてきたラーメンを見た瞬間、

『あ……詰んだ』

ブタと恋に落ちる暇もなく、食べ続けること30分。
何とか完食し会計へ。

店員さんがニヤリと笑いながら一言。

「キツかったですか?」

私は涼しい顔で答えた。

「いいえ、次回は大盛りで。」

おわり