嬉しかった言葉

デイケア部のSです。

送迎車の中での会話の一コマです。

Aさん:
「家族に迷惑をかけたくないとは思うだけど、
春が来て桜を見た、夏が近づいて
庭のびわが食べられるようになった・・・
なんてことがあると、また次も見たいな
食べたいなと欲が出る。
100歳が近くなって息子も80歳になって
自分の面倒を見るのもえらいのは分かっとるだけど
あきらめがつかん。
あの世に行って帰ってきた者を知らんけん
さぞ良いとこだとは思うけど
今もやわらぎに行って、一日元気でおられて
幸せだけん、まだ迎えに来てほしくないなあ」

とつぶやき。。。

 年齢を重ねることで
「申し訳ない」「面倒かける」など
ネガティブな発言が増えていくのは
仕方のないことかも知れません。

経験のない私が差し出がましく言うのも
おこがましい話です。
それでも、Aさんの「まだ迎えに来てほしくないな」
と言う言葉を聞いた時、私は嬉しく、笑顔になれました。

歳を重ねることは幸せです。
生きたいと強く思っていても
叶わなかった人もいます。

私もAさんと同じように、日々特別なことがなくても
「生きていたい」。
今日も何かなくても、明日があると思えることが
どんなに幸せなことかやっと分かる年頃になりました。

Aさん、これからもずっと
やわらぎに通ってきてくださいね!