スイカの思い出🍉

リハビリ部のSです。

毎年スイカを食べる度に思い出す3つの思い出があります。

一つ目は私がまだ保育園の頃。
祖母が塩と間違い味の素を振りかけて私に食べさせたことです。
小さかった私には衝撃すぎる味だったので
いまだにスイカを食べる度にその味が蘇ってきます。

残りの2つは母方の祖母が起こした事件(事故?)です。
私と妹が中学生の頃に、お土産にスイカを買って行ったことがありました。
祖母はそれが嬉しくてもったいなくて食べずにしばらく置いていたようです。

そろそろ食べないとなぁと思ったある日、スイカからブツブツ呟くような声⁉が。
不思議に思った祖母が近づいてスイカに触れた瞬間、「バンッ‼」と破裂。
中身が傷んで発酵し爆発してしまったらしいのです。
しかも祖母は「せっかく孫がくれたスイカだから。」と食べようとしたらしく
祖父に叱られ、食べられなかったことを悔しがっていました。

そんなことがあったので翌年またスイカを持って行きました。
妹に「すぐに食べてよ。」と何度も念押しされた祖母は
冷やす為に用水路の溜枡にスイカを持って行きました。

祖父母の家は山の間にポツンと建っており
隣の家は100m位先で、そのまた隣は300m位先
家の周りは田んぼと山のみ、街灯もない環境です。
一晩中溜枡で冷やしていても、誰も盗っていかないので
夜もそのままにすることにしました。

ところが暗くなってから激しい雨が降り出し
「スイカが流されるかも。」と心配になった祖母は見に行こうとしますが
ものすごい土砂降りだったのでみんなに止められました。

それでもソワソワする祖母。出ないように見張る私。
そうするうちに私のお風呂の順番が来てしまったので、みんなに
「おばあちゃんがスイカを見に行かないように見張っててよ。」と頼んで
お風呂に行きました。

お風呂から上がってみると、案の定祖母の姿はありません。
みんなTVの野球中継に夢中になっていて気付かなかったようです。
溜枡までは10m位の距離ですが、家の前の道より低くなっているので
土砂降り&街灯なしの暗闇では祖母の姿も見えず
懐中電灯を持って道まで出ると
折れた傘とつっかけが片方だけ転がっていました。

溜枡を見下ろしてみても祖母の姿はなく、スイカもありません。
家に戻り傘とつっかけのことを言うと、やっとみんな心配し始めました。
もう一度探しに出ようと玄関を出ると、暗闇に祖母の姿が!
明るい所で見ると服は破れあちこち傷だらけになっています。

祖母によると、まず溜枡まで降りる時に滑り落ち
スイカを抱えた瞬間また滑って自分が溜枡に頭から突っ込み
反動でスイカを水路に突き落としてしまったそうです。

かなり大きな溜枡なので小柄な祖母は溺れていても
おかしくない深さだったのですが、何とか這い出し
それでも諦めきれず、土砂降りの中を
水路に沿ってスイカが流れていないか探していたというので
みんな呆れるやら怒るやら…。

翌年は切ったスイカを持っていくことで事件は起きず
無事みんなで食べることが出来ました。

毎年スイカを食べると
二人の祖母のことを思い出しついつい笑ってしまう私です。